■柏の通り魔と酒鬼薔薇


柏の通り魔と酒鬼薔薇の類似点

 スカイツリーに突っ込んで社会に報復してやる――。千葉・柏市で起きた通り魔事件で強盗殺人容疑で逮捕された竹井聖寿容疑者(24)の心の闇に注目が集まっている。家宅捜索時に「ヤフーチャット万歳!!」と叫んだように、竹井容疑者はネットの世界にハマっていた。「除悪(じょあく)」というハンドルネームで動画を配信したり、チャットをしていた。専門家は犯行動機を「ネットと現実のギャップを埋めようとしたのではないか」と指摘した。

「うわ~、うわ~、私の愛刀!」。奇声を発しながらおもちゃの剣を振り回し、ペットボトルを突き刺す。竹井容疑者が撮影したとされる動画が、動画配信サイトにアップされている。

 別の動画配信サイトに残された「除悪」のプロフィルには「私は現在、24歳のセレブニートであります」「ところで素人童貞で彼女募集中です」と書かれているほか、過去の犯罪歴などが記載。尊敬する人物に、1997年に発生した、神戸連続児童殺傷事件の加害者少年が使用した名前「サカキバラ(酒鬼薔薇聖斗)」とあった。

 警察の取り調べにもおかしなことを繰り返し話している。

「バスジャックをして人質を取って、空港にバスごと乗りつけてハイジャックをして、スカイツリーに突っ込んで社会に報復してやる」

 警察では「真意は分からない。生い立ちや生活実態を見極めないといけない」(捜査幹部)と、慎重に捜査を続けている。過去の犯罪歴やネット利用については現段階で特定はしていないという。

「除悪」のプロフィルには、真偽不明の壮絶な内容がほかにも書かれていた。

「子供の頃は爆弾を作ったり、うさぎをナイフで刺してサカキバラを尊敬し、真似事で首と腹を刺した事もあります。学校の窓ガラスを割り、理科室から薬品を盗み出し、ニトログリセリンを過去に作ったことがございます(略)。ハムスターを真冬で外に出し、凍死実験やバケツに水を入れてハムスターを泳がせてスタンガンをそのバケツの水に電流を流した際、一瞬にしてハムスターは死んで水に浮いていました(略)。スタンガンで小学生たちに通り魔などもして、さまざまな武器の威力の実験も中学生のときによくやりました」(原文のまま)

「18歳のころに少年院に入った」ともあるが、捜査関係者は「2008年に柏市の18歳少年が強要容疑で逮捕された事件のことと思われます。チャットで知り合った別の少年を脅していました」と語ったように事実だった。

 竹井容疑者がネットにドップリ依存していたことは、ほぼ間違いない。ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「ヤフーチャットが無法地帯ということはありません。竹井容疑者が入れ込み過ぎたのでしょう」とこう指摘する。

「奇声を上げながらペットボトルを突き刺す動画を見ましたが、そういった動画を公開することで、ほかのネットユーザーからあおられたり『すごい』『神だ』と指摘されたりすると、自分のことをすごい人物なんだと勘違いすることはよくあること。しかし、現実ではそうではない。認めてくれない社会に不満があったのかもしれない。ネットの自分と現実の自分に乖離があり、そのギャップを埋めようと“現実でもすごいことができるんだぞ”とやろうとしたのでは」(井上氏)

 もっとも、ネットに依存する人がみんな竹井容疑者のように危険人物というわけではない。

「普通の人もいっぱいいますよ。ネットは妄想を告白できる場所で、聞いてくれる人もいる。その妄想と現実をごっちゃにしてしまう人物が、ネットを使っていると見つかりやすいということはあります」(井上氏)

 約2年前まで住んでいたという実家アパートの部屋は暗いまま。両親が今もいるとみられるが、応答はなかった。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック