★桜宮高2自殺 「絶対王政」ゆがんだ熱血指導

桜宮高2自殺 「絶対王政」ゆがんだ熱血指導
産経新聞1月14日(月)14時55分
 普段は舌鋒(ぜっぽう)鋭い橋下徹大阪市長が、終始神妙だった。12日、自殺した大阪市立桜宮高校のバスケットボール部主将だった男子生徒=当時(17)=の両親らと面談、謝罪した後、記者団に応対した際、何度も反省の言葉を口にした。

 「スポーツ指導の中で、指導する側と部員の間に信頼関係があれば、頭をはたかれたり尻を蹴られたりすることぐらいあるだろうと、普通に思っていた。けれど、それは子供の能力を伸ばすことにつながらず、かえってマイナスになってしまうということを、今の今まで考えてこなかった」

 自身も高校ラグビーで全国大会の出場経験がある市長は、今回の問題発覚後も指導者が手をあげることは「あっちゃいけないけど、あり得る」と述べていた。

 「人に危害を加えるとか、悪いことをやったわけじゃないのに手をあげるのは、体罰じゃなくて暴力だ」。橋下市長が認識を根本転換するきっかけとなったのは、元巨人軍投手、桑田真澄氏の意見だった。

 小学生の時、監督らから日常的に殴られたという桑田氏は「殴られて愛情を感じたことは一度もない」とし、「子供は絶対服従だと思っているから体罰をする。一番卑怯(ひきょう)なやり方で、スポーツをする資格はないと思う」と指摘。「体罰が減らないのは勝利至上主義があるためだ」と断じる。

■物言えぬ空気

 現場に立つスポーツ指導者たちの間には“熱血指導”に対する一定の効果を信じる風潮が残っている。

 中国地方にある甲子園常連校の野球部監督経験者は今回の件について、「前向きに取り組んでいる子供への暴力は体罰の域を超えている」としつつ、「手をあげたとしても、その後の子供の様子をしっかりと観察し、良いプレーがあったときはほめる。生徒を受け入れることで、厳しい指導もより生きてくる」と語る。

 だが、部活動という閉鎖的な空間の中で、顧問と生徒は絶対的な主従関係にある。好成績をあげている指導者ならなおさら、過剰な制裁にも周囲が物言えぬ空気が支配しがちだ。

 「子供にスポーツをやらせて頂点を目指させようという保護者も、どこかで厳しい指導を容認し、望んでいるところがあったと思う」。橋下市長は自身の認識を省みながら語る。

 近畿の公立高でラグビー部を率い、全国大会にも導いた元教師の男性は、監督に就任した約30年前、練習態度の悪い部員をたたいたときの感触が今も右手に残る。生徒や保護者と向き合うと、筋の通る理由が説明できなかった。言葉で説明できない自らの指導力不足を恥じた。子供たちを信じ、自主性を重んじる指導を貫き続けた結果「花園」への道が開けたという。

■いつしか“裸の王様”に

 自殺した桜宮高の生徒が所属していたのは、大阪府内でも4校しかない公立高の体育科だった。

 公立は私立のような推薦がなく、有能な選手はどうしても私立に流れがちだ。少子化で高校間の生徒獲得競争が激化する中、バスケ部を過去5年で3回高校総体に出場させるなど、同校に継続的な成功体験をもたらした顧問は、学校にとっても貴重な人材だった。

 大阪市教委には通常7〜10年で別の学校に異動させるという基本方針があるにもかかわらず、顧問は新任採用から18年間にわたり、体育教員として同校に在籍し続けた。「周りの教員も保護者も、誰も注意できない絶対的な存在になっていた」。橋下市長は市教委の対応を「主(ぬし)をつくるような人事だ」と批判した。

 顧問の周囲にいつしか生まれた王国のような空間。その中で、生徒の気質や社会の変化に気づくことができず、昔かたぎの指導を続けたのではなかったか。顧問を“裸の王様”にしてしまっていたのなら、とがめられなかった学校側、とりわけ校長の責任は重い。

 同校への進学を希望する子供を預かる大阪府内の塾講師は、不安がる子供への対応に苦慮しながら、問題点を見つめる。「顧問は、とにかくスポーツで一流にしてやりたいとの思いから、ゆがんだ感覚を持ってしまったのではないか。学校側もどこかで勘違いしてしまったのかもしれない」


この記事へのコメント

まや1
2013年01月17日 20:30
〉〉体罰自殺!
また、在日ですか?もし、在日なら!母国に帰って下さい!
昭和の体罰と!平成の体罰は!全然!違うと思う。私は!昭和だけど~一回ですがらねー!平成の体罰は!先生のストレス解消にしか見えないし~やり過ぎです!大人なんだから!加減をして下さい!子供達は!みんな同じ性格では無いのですから!隠蔽工作禁止!学校と教育委員会は特に!思うけど!ここまでしないと!今の時代は自〇する子供達が増えるけじめを付けた方がいいこと!隠蔽を無くす事ですね!このさえ!徹底的に追及するべきです隠蔽ばかりの!学校と教育委員会を

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